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2009年2月16日 (月)

魚神ーio gamiー  千早 茜

I



魚神 io gami

千早 茜

集英社






この島の人間は皆、夢を見ない。



私、白亜と

弟スケキヨは

物心ついた時、すでにこのヘドロ臭い島にいた。

売春宿と漁しか収入源のない島。

本土から切り離されたうたかたの島。

婆は捨てられていた私とスケキヨを拾った。


いつか私は遊郭に売られ

スケキヨは島のために働かせられる運命。


遊女白亜として生きる少女と、

離れ離れになったスケキヨと、

島の物語。



場所は日本であるらしく、

時代は戦後であるらしい。

遊女白亜が見て、感じる情景は

けっして美しいものではないのに

紡がれる言葉は

う つ く し い。



会話の文では平凡さが垣間見えるが

情景描写がすばらしい。

まとわりつくような

湿気をおびた

余韻が残る。



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魚神 千早 茜 JUGEMテーマ:読書 生ぬるい水に囲まれた孤島。ここにはかつて、政府によって造られた一大遊廓があった。捨て子の姉弟、白亜とスケキヨ。白亜は廓に売られ、スケキヨは薬売りとして暗躍している。美貌の姉弟のたましいは、惹きあい、そして避けあう。ふたりが再び寄り添うとき、島にも変化が…。第21回小説すばる新人賞受賞作。 常に水を感じ、遊郭で働く人たちの香のにおいを感じる物語でした。桜庭一樹さんの物語のような、宮木あや子さんの物語のような、そんな感じ。 捨て子の姉と弟... [続きを読む]

コメント

おはようございます。
本当に書かれていることはちょっと嫌悪感を抱くような事なのに
すごく美しいのが不思議でした。
読んだ後暫く物語の世界にひたってしまいました。

こんばんは
ほんまに美しいという形容がぴったりの小説でした。
内容はおぞましいのにね。

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